オーストリアの鉄道地図 II-ウェブ版
ウェブサイトで見られる鉄道地図にも言及しておこう。オーストリア連邦鉄道Österreichische Bundesbahnen = ÖBB、すなわち国鉄のサイトに、全国および首都ウィーンの路線網を描いた地図がPDFファイルで上がっている。
■参考サイト
オーストリア連邦鉄道(旅客部門) http://www.oebb.at/
左メニュー上部の"Fahrplanauskunft"(運行ダイヤ情報)> "Kursbuch"(時刻表)> 線区別リストの最上段に、"Übersichtskarte Bahnnetz Österreich"(オーストリア鉄道網一覧図)、"Übersichtskarte Bahnnetz Region Wien"(ウィーン地域鉄道網一覧図)がある。
ご覧になれば分かるとおり、これは公式時刻表Fahrpläneの索引図だ。私鉄を含めて旅客営業している全線区と主要駅名、それに時刻表番号が添えられている。時刻表に路線図はつきものだが、オーストリアの場合、表示区分が線区の特性にまで踏み込んでいて、鉄道ファンにとっても興味深い。
オーストリア全図では、太い実線が特急が走る線区、細い実線はローカル列車のみの線区を表している。線幅の差が強調されているので、骨格となる幹線網が一目瞭然だ。実線以外は特殊路線で、破線は狭軌、点線はラック式、一点鎖線は季節営業の観光路線などを指し、鉄道好きの旅心を刺激してやまない。色による分類では、赤で国鉄、緑で私鉄を示している。
これらの記号の組合せを頭に入れると、たとえば国鉄にもナローゲージの地方線が残っていることが読み取れる。マリアツェル鉄道Mariazellbahn(時刻表番号115)、イプスタール鉄道Ybbstalbahn(同132)がそうだ。ピンツガウ鉄道Pinzgaubahn(同230)も2008年版では赤に塗られているが、同年7月から第三セクターであるザルツブルク株式会社Salzburg AGの運営に移行して、ピンツガウ地方鉄道Pinzgauer Lokalbahnと名乗っている。
こうして現在もじわじわと地方線整理が進行しているようだが、筆者の手元にある1983年版の鉄道地図と見比べると、特にウィーンの北方、ワインフィアテルWeinviertel地方での撤退状況はすさまじい(図の上は1983年版公式時刻表より。下は2008年版PDFより)。チェコ方面へ向かう北部鉄道Nordbahnの西側の丘陵地を覆っていた支線網は、もはや見る影もない。1988年に実施された合理化で、旅客列車が一斉に廃止され、貨物輸送を続ける線区も限定的になっているのだ。
ほかの鉄道地図としては、ヨーロッパ全域の鉄道地図を提供するTrainspotting Bükkesのオーストリア編がある。路線は電化方式、旅客・貨物線、狭軌などを区別し、主要駅も表示されているが、GIF形式の画像なので拡大縮小は効かない。
■参考サイト
Trainspotting Bükkes http://www.bueker.net/trainspotting/maps_austria.php
ウィーン近郊拡大図は下記。
http://www.bueker.net/trainspotting/maps_vienna-area.php
★本ブログ内の関連記事
オーストリアの鉄道地図 I
近隣諸国のウェブ版鉄道地図については、以下を参照。
スイスの鉄道地図 III-ウェブ版
ドイツの鉄道地図 IV-ウェブ版
ヨーロッパの鉄道地図 V-ウェブ版
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