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2006年3月18日 (土)

スロベニア 何度も消える川

blog_sloveniakarst スロベニア共和国は、美しく変化に富んだ国土で中欧のスイスとも称される国。なかでも首都リュブリャーナ Ljubljana からアドリア海岸のイタリア領トリエステ Trieste の間には、石灰岩が水で溶蝕された複雑怪奇な地形が広く横たわる。カルスト地形の名はその一地域の名称クラス Kras(ドイツ語で Karst)から来ている。

リュブリャーナから西へ向かう優等列車に乗ると、最初に停車するのがポストイナ Postojna。ここにはおそらく世界でも類のない、鍾乳洞の中を走るトロッコ列車がある。興味のある方は作者の訪問記(ちょっと古いが)で読んでいただくとして、今日の主題はこの地下洞をうがった川について。

作者の訪問記 http://homepage3.nifty.com/homipage/totsu/slovenija3.html
ポストイナ鍾乳洞(公式サイト) http://www.postojnska-jama.si/

ポストイナ盆地の水を集めたピウカ Pivka 川はこの洞窟に消える。手もとに、現地で入手したスロベニア測地研究所 Geodetski zavod Slovenije 発行の観光地図"Karst of Notranjska"がある。地図は両面刷りで、おもては観光情報が加刷された1:50,000地形図、裏面は1:20,000地形図に鍾乳洞のルートを書き入れたもの。これで見ると、川は線路が敷かれた通路ではなく、別のルートを通って地中深く潜行している。途中で未発見の部分があるが、出口はわかっていて、北東5kmのプラニーナ Planina 村付近にある洞窟が湧出し口。溶蝕盆地プラニーナ・ポリエ Planinsko polje の中をしばらく蛇行したあと、再び地中に潜っていく。この先は地図の範囲外になるが、直線距離で10km北北東のリュブリャーナ盆地で地上に顔を出す。

この地域はさすがに石灰岩地形の本場だけあって、同じように地上から消える川が随所に見られる。さっきのピウカ川はプラニーナに出る前に西から流れてきた川と地中で合流しているのだが、この川はさらにすごい。上流であと2回地上から姿を消している。下流から数えて1回目の地表出現は、ラコウ・シュコツィアン Rakov Škocjan。延長2.5km、洞窟の一部が崩壊してできた「出口のない」渓谷で、天然の橋や泉を巡りながらの静かなハイキングコースだ。2回目はツェルクニカ湖 Cerkniško jezero で、水の消える湖として知られる。冬は湖水が凍ってスケートが楽しめるほどなのに、春になると水が抜け、夏は牧草地になるという不思議な湖。どちらも鉄道駅から遠くなく、クルマを持たない旅行者でもアプローチしやすい。

スロベニアの観光地が360度パノラマでたっぷり見られるサイトを見つけたので、アドレスを記しておこう。 http://www.burger.si/SLOIndex.htm

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